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密生した森では日当たりが悪く新しい芽は生えてこない。森の一部の木を伐採し空き地を作ってやると、そこに日が当たるようになり、新しい芽が一斉に芽生え、競争しあいながらぐんぐん成長する。その際、密生した森では姿を見ることが出来ないような種類の植物も競争に加わることが出来る。この成長は切り払って出来た空き地が埋め尽くされるまで続く。
この成長のきっかけは森林伐採という破壊である。破壊が再生を準備するということは確かである。これは戦争による破壊でも言えることだろう。戦争により、人は多くのものを失うため、それを取り戻そうとする。しかし、再生を生み出す力が、戦争を遂行する武力にあるわけでは全くない。武力は破壊しかもたらさない。そして、破壊が続く限り再生は始まらない。 武力を使うのは人間の意志である。怒りや憎しみの感情である。飢えや貧困による弱さである。破壊活動をやめさせるためにはこういった原因を取り除く必要がある。 一番単純な方法は、こういった原因によって行動を起こす主体を破壊することである。しかし、これは一番憎むべき方法であり、憎むべき方法であるが故に憎しみを再生産する方法でもある。再生産された憎しみをさらに破壊せねばならない。さらには破壊するために破壊し続ければならないという自己矛盾でもある。 もう一つの方法は、原因そのものを取り除くことである。怒りや憎しみを解消するためにはお互いをわかりあうことである。飢えや貧困をなくすために、援助を行い豊かさを作っていくことである。 アメリカはイラクの反米武装勢力と分かりあうことが出来るのだろうか。現在のファルージャや、ナジャフでの情勢を見てみるとどうも無理なようだ。大義なき戦争で殺された人々の恨みが底にあるのならば、アメリカ側が折れて謝罪することなしには分かりあうこともないだろう。これが次期政権をめぐる権力争いであるのならば、アメリカからの譲歩を引き出せなければ抵抗は続くだろう。しかし、アメリカ側は、テロとの戦いと言う文脈で捉えているからには決して折れることはないのだろう。大義がなかったことも認めないだろうし、結局は武力による解決という選択肢を選ぶことになるのではなかろうか。平和裏に解決してもらいたいものではあるのだが。 さて、アメリカはイラクに戦争を持ち込み再生の素地を作り上げた。(もちろん、戦争を持ち込んだことに関しては問題ではあり、決して良いといえることではない。)治安が回復し、雇用が増えればもともと豊かな資源を持つ国なので経済も大きく回復するだろう。再生した森はどのようなものになるのだろうか。外来種だらけのいびつな森や、茂った葉がことごとく米虫に食い荒らされた森にはなってほしくないものだ。 #
by yo_cy_an
| 2004-04-26 23:57
| ニュースなど
どうやらアメリカはイラクへの主権委譲後も実権を握り続けるつもりのようです。そんなことをしたらイラク国民の反感を買うのは目に見えています。反撃するために反米勢力を挑発しているように思えてしまうのですが・・・。
一方のシーア派の指導者サドル師も過激なことを言ってます。今後も不安定な状況は続くでしょう。 #
by yo_cy_an
| 2004-04-24 02:44
| ニュースなど
米軍による統治にたいする反感から、武装集団による抵抗がイラク南部にも広がってきており、非戦闘地域の定義をどこまで適用できるのか、微妙な綱渡りをしいられる中、戦闘が起こった場合、他国の軍に迷惑をかける可能性があるにも拘わらず何としてでも自衛隊をイラクに駐留させたいという信念を貫くためには、イラクで人質になった邦人たちに対して厳しく批判する必要も政治的手法としてあるだろう。
しかし、このように中傷することのみを目的とした行動は許されるものではない。私はこのような行為を醜いことだと感じる。「ただちにやめろ」といいたい。 自衛隊は、もう引き上げた方が良いのではないか。米国の大義であるダンクシュートは、占領から一年経っても決っていない。にもかかわらず自衛隊を派遣し続けて根拠薄弱な大義を支持しているのは愚かなことのように見える。 #
by yo_cy_an
| 2004-04-23 05:05
| ニュースなど
死の恐怖について、考えてみる。
死の恐怖を死んだ後に訪れる世界対する恐怖と考える。 天国や地獄を信じない現代人でも、死後におとずれるはずの無の世界を恐れる。 全ての感覚が遮断された世界が永遠と続く世界を。 しかし、そのような世界は無を認識する私が永遠に存在するという物語を前提としている。天国や地獄がおとぎ話だとするならば、それと同じくらい永遠に生きる認識する私もおとぎ話である。 死後の世界を考えることが出来るのは生きているものの特権である。 死者には、それをするための「機能する脳」が存在しない。 実際におとずれるのは完全なる無であろう。死を持ってその人の世界は止まる。 逆に言うと生きている間が世界の全てであり、人は死を経験することはない。 人の脳というシステムは、継続する時間の中で機能するように出来ている。 時間が止まってしまうことを前提として作られていないので、死後を考えようとする時もそれを継続しているものとして処理しようとする。 よって、止まってしまった時間というものを感じとしてとらえることが出来ないのである。そうして、正しく知覚できないものとしての不安が、恐怖を引き起こすのであろう。 #
by yo_cy_an
| 2004-04-22 02:47
| 雑文
イラク南部の都市バスラで爆弾テロ 68人死亡
サウジアラビアのリヤドで庁舎が爆弾テロにより大破 10人死亡 停戦中のファルージャで激しい戦闘 アルジャジーラによると12人死亡 中東地域でのニュースとして一時間前後でこれだけの人の死を知らされた。 もちろん、それはただの数字を伝えているだけであって、そこで確かにあったはずの死というものをリアルに感じさせるものではない。しかし、爆発や、銃声を最後に90もの物語の幕が乱暴に閉じられたというのは悲しいことだ。 いずれの事件もその背景には、米国に対する反発があるのだろう。 それにしても、シーア派の人々はフセイン統治下での弾圧から解放されて喜んでいたのではなかったのか。それが、6月に政権委譲を控えているこの時期になって反米に転じてきているというのはどうしてなのか。 スンニ派からも、シーア派からも支持されないアメリカによる民主主義は、民主的に支持されるのだろうか? #
by yo_cy_an
| 2004-04-22 01:46
| ニュースなど
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